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「フォサマック」はビスホスホネート系と呼ばれる骨粗鬆症の治療薬です。骨折の予防効果が高く、高齢者や骨折の危険性が高い重い骨粗鬆症患者に向いています。 「テリパラチド」は、骨形成促進薬である「フォルテオ」のバイオ後続品(BS)です。骨粗鬆症の治療に用いられています。テリパラチド(遺伝子組換え)製剤としては、日本初... 骨とあなたの豊かな明日をつくりたい PMID: 12117397, (8) Heiss G, et al. ●ミノドロン酸 (ボノテオ、リカルボン) Arch Osteoporos. 大腿骨近位部骨折を起こした方にリクラストを投与した場合 骨折後2年間で 8.6%の人がどこかを骨折されました。 骨は一度作られればそれで終わりではなく、「骨が壊される過程」と「骨が作られる過程」を絶えず繰り返しています。つまり、一見すると何も変化がないように見えたとしても、実は新しく骨が作られたり壊されたりしているのです。 このような骨の代謝回転を骨のリモデリングと表現します。 この時、骨が壊される過程と骨吸収と呼び、骨が作られる過程を骨形成と呼びます。骨粗しょう症患者ではこの骨の代謝回転のバランスに異変が起きています。 正常な状態であると、骨吸収と骨形成のバランスが … New SERM ビビアント錠 新登場 第一三共, 【免責事項】 ●エルデカルシトール (エディロール) PMID: 28425085. ビスホスホネート系としては第二世代に分類され、第一世代の「ダイドロネル」(エチドロン酸)よりも骨吸収... ▼アクトネルとは? 「ボンビバ」は、骨粗鬆症の治療薬です。骨粗鬆症は、骨の吸収と形成のバランスが悪くなり、骨組織がスカスカになる病気です。腰痛や背中の痛みを伴います。年配の方は骨折しやすくなります。特に女性の高齢者は、女性ホルモンが少なくなることで「閉経後骨粗鬆症」という病気にな... 2012年4月1日より投薬期間制限が解除されました。 Am J Med. ●ビタミンK2 閉経後骨粗鬆症の新たな選択肢 2002 Jul 17;288(3):321-33. 骨粗鬆症は、骨折の危険性を増大させる、重大な病気です。近年、この病気に使用する薬が次々と開発され、治療における選択肢の幅が広がりました。骨粗鬆症を治療する意義とその方法について知っていただくことで、適切な治療の一助になれば幸いです。 PMID: 18319414, (9) Chlebowski RT, et al. 効果が低い薬でも、宣伝の仕方によっては 判断しにくいこともあります。 Arch Osteoporos. 薬の効果は非常に高いが、価格も高価であるため ●リセドロン酸 (アクトネル、ベネット), ビスホスホネートとは、特定の化学構造を持った薬の総称です。その作用のメカニズムは、骨吸収を担う「破骨細胞」のはたらきを弱めることにあります。骨粗鬆症に使用する薬の中でも、治療効果についての検討が活発に行われているクラスで、骨折の予防効果が複数の研究で確かめられています (12)。こうしたことから、実際の治療でもかなりの頻度で使われます。, このように、効果の面では優れているのですが、使うにあたって注意を要する点が多いことも、ビスホスホネートの特徴です。具体的には、飲み方と副作用がこれにあたります。順に紹介しましょう。, まずは、飲み方について。ビスホスホネートには、毎日飲むタイプの他、週1回だけ飲むタイプ、月1回だけ飲むタイプ、などいろいろな飲み方をする薬があります。どうしてこのようなことになっているかといえば、ビスホスホネートは先ほど書いた「破骨細胞」に取り込まれて、身体の中に長期間留まる性質があるからです。, つまり、余剰の成分を骨の中にストックしておくことができるため、一度にたくさんの量を飲むことで、代わりに飲む回数を減らすことができるのです (一方で、他の大部分の薬ではこうしたことはできず、一度にたくさんの量を飲むと、それに伴って身体から排泄されるスピードも上がります)。したがって、飲む頻度の少ないビスホスホネートは、頻度の高いそれと比べて、一度に飲む量は増えます。, 飲む回数が減れば、服用の手間も減りますから、一般には薬を決められた用法で飲みやすくなります。ところで、飲む回数の違い (例えば、毎日飲むタイプと週1回のタイプ) で、薬の効果に差があるのか、気になるかもしれません。この点についてはいくつかの研究で検証されていますが、あまり大きな違いは知られていません (1)。したがって、現時点では「きちんと飲めるなら、どの飲み方の薬でもよい」と考えるのが妥当といえます。, 週1回の薬なら曜日を決めて (例えば、毎週月曜日)、月1回の薬なら日を決めて (例えば、毎月1日) 飲むことになります。しかし、このような変則的な飲み方は、逆に忘れやすいという人がいるのも事実で、こうした場合は、むしろ毎日飲むタイプの方が確実かもしれません。たった今書いたように、効果の面ではどの飲み方でも大差ないので、自分の使いやすい薬を選択してもらえばよいと思います。, 「朝起きてすぐ、コップ一杯 (200mLくらい) の水道水 (ミネラルウォーターは不可) で飲む。その後30分以上は横にならない」, となります。これを、文字通りそのまま実践することが重要です。その理由について、少し説明します。, 実は、ビスホスホネートは極めて吸収されにくい薬で、他の食べ物や薬と混ざってしまうとそれに邪魔されて、十分な量を身体に取り入れることができなくなります。そのため、胃の中が空っぽなタイミングに飲む必要が生じ、それは「朝起きてすぐ」というわけです。なお、「それだったら、寝る前でもよいのでは?」と感じるかもしれませんが、これがダメな理由は後述します。, 錠剤を飲み込むときに使う水の量が不十分だと、薬が胃までうまく流れず、食道に張り付くリスクが増大します。そのため、水の量についても、細かい決まりがあるのです。また、飲み物には、必ず「水道水」を使うようにしてください。これは、先ほど述べたように、他の食べ物とビスホスホネートが混ざると、吸収ができなくなるからです。, 特によくないのが、カルシウムやマグネシウムなどの、ミネラル分です。市販のミネラルウォーター (特に、「硬水」と呼ばれるタイプ) には、その名の通りこうしたミネラル分が比較的多く含まれていますから、ビスホスホネートを飲むときには使えません。したがって、飲むときに使う飲み物は、お茶でもコーヒーでもジュースでもミネラルウォーターでもなく、水道水である必要があるのです。, これは、たった今述べた、食道に対する悪影響を軽減するためです。立った状態、または椅子に座った状態で錠剤を飲めば、重力に従ってスムーズに薬が胃まで到達します。一方、横になっていると、同じ理屈で錠剤は食道に付着する方向に動きやすくなります。, つまり、「30分」というのは飲んだ錠剤が胃まで到達するのにかかるだいたいの目安で、その間は寝転がらないようにする必要があるのです。これが先ほど述べた、ビスホスホネートを寝る前に飲んではいけない理由です。, 一つは先ほどから何度も出て来ている、食道潰瘍です。これともう一つ、ビスホスホネートに特徴的な副作用に「顎骨壊死」というものがあります。これは字のままですが、顎の骨が壊死するものです。非常に怖い、という印象を持つかもしれませんが、頻度としては極めて稀です。報告によって幅はあるものの、おおむねビスホスホネート使用者年間10万人のうち、1-90件くらいと考えられています (12)。, ただし、顎骨壊死を起こしやすくする要因があります。それは、顎の骨に対する侵襲的な歯科処置です。「侵襲的な歯科処置」とは、簡単に言い換えれば、顎の骨に負担をかけるような治療のことで、具体例を挙げれば、歯を抜くなどです。こうした事情があるため、ビスホスホネートを使っている場合は、必ずそのことを歯科医師に伝える必要があります。, なお、侵襲的でない歯科処置、すなわち歯のクリーニングなどならば危険はほとんどありません。むしろ、口の中を清潔に保つことは推奨されることですから、そうした歯科治療までためらう必要はありません。, 副甲状腺ホルモンとは、カルシウムの血液中濃度をコントロールするホルモンです。これに少し手を加えて、人工的に合成した薬が骨粗鬆症の治療に用いられています。薬の形状としては、インスリン注射のように、自分で1日1回注射するものです。そのため、慣れるまでは少し大変に感じるかもしれません。, この薬は、骨リモデリングのうち、骨形成を促進するタイプです。効果は高く、骨折予防効果も各部位で認められています (1)。こうしたこともあり、骨粗鬆症のなかでも、特に骨折の危険性が高いと考えられるケースで使用される薬です (13)。, この薬のデメリットは、長期使用ができないことです。具体的には、合計で24カ月間しか使用できません (13)。これは、長期間使用すると、骨形成を骨吸収が上回り、骨の量が減少することが知られているからです。したがって、期間限定で使用できる薬ということになります。, まず、「抗RANKL抗体薬」という名前が難しそうに感じることでしょう。「RANKL」とは、骨吸収を起こす細胞である「破骨細胞」が成熟するのに必要な物質です。デノスマブは、このRANKLに結合し、その機能を邪魔します。その結果、骨吸収が抑制されるので、骨量が増えることになります。, 骨粗鬆症に対して使用するデノスマブは、6カ月に1回だけ、病院で注射してもらいます。, これで半年間、効果が持続します。骨密度や骨折予防に対する効果も、十分に認められています (12)。こう書くと、非常に便利な薬に思えますが、特有の弊害もあります。これは、一度の投与で長期間効果が持続する薬全般にいえることですが、投与回数が少なくて済むということは、薬が身体から抜けるのにも時間がかかるということです。, そのため、例えば副作用が起きるなどして、「やっぱりやめよう」と思っても、すみやかな対処が困難です。, その副作用ですが、デノスマブもビスホスホネートと同様に、顎骨壊死を生じることが知られています。, 侵襲的な歯科処置によって、リスクが増大する点も同様です。これらの薬を使っている最中に、やむを得ずそうした歯科治療を行う必要が生じた場合、一時的に薬を中止することがよくあります。, しかし、デノスマブの場合、薬が抜けるまでの期間が非常に長いので、歯科での治療開始が遅れることになりがちです。こうしたことがないように、日ごろから定期的に歯科でのメンテナンスを受けておくことが、とりわけ望ましい薬といえるでしょう。, 副作用としてもう1つ。デノスマブを使用していると、血液中のカルシウム濃度が低くなりやすいことが知られています。この低下分を補正するために、カルシウム補充用の薬を一緒に使うのが普通です。, 今一度まとめておけば、骨粗鬆症の薬を使用する目的は、骨折を予防したり、骨密度を高めることにあります。, 骨粗鬆症に使用する薬の場合、これらの効果は、どのクラスの薬でもそれなりに認められるため、個々のケースにおける事情や好みで選択余地が広いといえます。そのため、薬を使うにあたっては、主治医とよく相談することが重要です。, ■骨粗鬆症は、骨折のリスクが増大する病気で、治療の目的はこれを予防することである 骨粗鬆症の薬物療法 骨粗鬆症の薬物治療で現在中心となっているのは、ビスホスホネート製剤、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)、副甲状腺ホルモン(PTH)製剤、抗RANKL抗体製剤である。PTH製剤は骨形成促進薬であり、他の3種は骨吸収抑制薬に分類される。 (4) WHO technical report series 921 Prevention and management of osteoporosis. PMID: 20959578 アレンドロン酸・リセドロン酸・デノスマブです。(骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版による) (12) Compston J, et al. 2003. ●ビタミンD3 2011 May 3;2011. pii: 1109. 骨粗鬆症治療剤/ヒト型抗RANKLモノクローナル抗体製剤/抗ランクル抗体薬 出来る限り正確な情報をお伝えできるように心がけていますが、内容の正確性につきましては一切保証するものではありません。必ず添付文書や該当文献をご参照ください。提供している記事の内容からいかなる損失や損害などの被害が発生したとしても、当サイトでは責任を負いかねます。. (6) Valimaki MJ, et al. (5) Curhan GC, et al. BMJ. Rp.1)ジャヌビア50mg 1錠分1 朝食後 30日分Rp.2)アジレクト1mg 1錠分1 朝食後 30日分Rp.3)アミティーザ24μg 2cap分2 朝夕食後 30日分, 骨吸収抑制がビスホスホネート系、SERM(Selective Estrogen Receptor Modulator:選択的エストロゲン受容体モジュレーター)、今回は入れてないがプラリア(デノスマブ)の抗RANKL抗体、女性ホルモン剤。, ビスホスホネート系は破骨細胞に取り込まれることによりアポトーシスを誘導して破骨細胞の作用を抑制する。, SERMはエストロゲン受容体に結合し、骨吸収を抑制のエストロゲン様作用を発揮する。乳房や子宮に対しては作用しない。, 女性ホルモン剤は不足した女性ホルモンを補うことで破骨細胞の働きを抑制することで骨減少を防ぐ。, 副甲状腺ホルモン剤は一時期的に副甲状腺ホルモンの濃度を高めることにより、骨芽細胞を増加させ骨形成を促進させる。, ビタミンD3製剤は腸でカルシウムの吸収を高める、ビタミンK2製剤はカルシウムの骨への沈着を促進する、カルシウム製剤は骨の材料になることによって、骨代謝を改善する。, ビスホスホネートはエビデンスが多く、現在第一選択になるが、数年使用したら骨質の劣化などの問題もあるため、一旦評価が必要。, SERMはビスホスホネートほどはっきり効果がないが、軽度から中等度であれば用法も簡単なので使いやすい。, ビスホスホネートとSERMはあまり併用例を見ない。禁忌や併用注意に設定はなく、福岡県薬剤師会のサイトでは、単独療法より骨密度が上昇した報告がある。しかし、骨折抑制効果については検証されておらず、安全性の検討も十分ではない、とのこと。, 女性ホルモン剤は整形の医師はあまり使わない印象。婦人科系で他の疾患も含めて処方されるケースを見る。SERMと違って、骨以外の受容体でも促進作用があるため、長期使用はリスクが多い。ただ、エストラーナのテープ剤は他にはない剤型であり、人によっては使いやすいメリットはある。, 骨代謝改善はビタミンD3がメインで使われる。検査値等に応じてカルシウム製剤、ビタミンK2製剤も選択される。, ビスホスホネートの中の使い分けは、処方医の好みによるところも大きいが、毎日投与、週1投与、月1投与はもちろん患者の要望によっても使い分ける。, 第二世代のアレンドロン(フォサマック、ボナロン)はエビデンスが豊富。連日の5mgと週1の35mg、ゼリーもある。イバンドロン酸(ボンビバ)も分類上は第二世代?外来だと月一回の100mgがある。, 第三世代はより強力な骨吸収抑制と言われている。リセドロン(アクトネル、ベネット)は連日の2.5mg、週1の17.5mg、月1の75mgと種類が多い。ミノドロン(ボノテオ、リカルボン)は1mgの連日と、50mgの4週に1回の規格がある。, ビタミンD3製剤はガイドラインだとエルデカルシトール(エディロール)が推奨度が高い。ただ、アルファカルシドールも昔から使用の患者さんで処方が多い。, 今回の記事のような、薬剤師の専門情報はネット検索でもなかなか見つからなかったりします。, 無料で使える大手の薬剤師ポータルサイトだとm3.comと日経DIの2種類が有名どころですね。, m3.comは業界ニュースの他にも、薬剤師掲示板の機能があり、通常のネット検索では見つからないような情報、他の薬剤師の考えなども知ることができます。, 閲覧だけでも勉強になりますが、もちろん自分で質問をして回答をもらうこともできます。, 日経DIも業界ニュースが読みやすい形で配信されています。こちらは薬剤師掲示板の機能はありませんが、処方薬辞典など使いやすいコンテンツがあります。, ちなみに登録完了までは、1〜2分かかるので、正直少し面倒くさいです。勤務先とかも入力する必要があるので。, しかし、今やらないと後ではもっとやる気にならないので、メリットを感じる場合は今、登録しても良いでしょう。, デメリットとしては、ニュースメールとかが来るようになります。登録するメールアドレスはご注意ください。, 勤務先情報を登録しますが、勤務先に電話とかがかかってきたり、本人確認が来ることはないでその点は安心してください。, 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。, 薬剤師が今より先に進めるような情報を、経験と実体験に基づき、個人的見解も交えてお伝えします。. (9) Chlebowski RT, et al. ビスホスホネート製剤 テリパラチド酢酸塩(テリボン)1週間に1回 注射をする. JAMA. 骨粗鬆症の治療薬 テリボン注射は私には副作用が強く諦めざるを得なかった; 骨粗鬆症治療薬テリボン注射を止めて、リカルボン錠50㎎を6カ月飲み続けた結果骨密度が上昇; 骨粗鬆症治療薬プラリア注射とデノタスチュアブル配合錠の治療 「ビビアント」は、骨を丈夫にする骨粗鬆症の治療薬です。 PMID: 8069139 主に海綿骨を強くします。 (7) Rossouw JE, et al. 1994 Jul 23;309(6949):230-5. 骨粗鬆症による骨折は背骨、手首、脚や腕の付け根に起こ... 薬剤師です。 (制限が設けられているのは、 PMID: 7121250. Am J Med. PMID: 18319414 JAMA. つまり、骨折の可能性が相対的に38.1%減りました。, 日本では2016年11月に発売されたが、欧米では年1回投与製剤として2007年に承認を受けており 欧米でのデータが豊富である。 JAMA. PMID: 9092314 「エディロール」は、骨粗鬆症の治療に使う活性型ビタミンD製剤です。ビタミンDを補うことでカルシウムの吸収を補助し、骨を丈夫にします。主に高齢者の骨粗鬆症の治療に処方されています。ビタミンD製剤は、... 骨に奏でる、強さとしなやかさ それぞれの薬を24週間投与すると仮定して 計算しました。, アレンドロン酸35mg(後発品 週1回製剤)の中でも 薬価の一番安い薬なら、24週間内服して 6134.4円です。(薬の価格のみです。), 選考理由:骨粗鬆症の薬を 骨密度上昇効果・骨折発生抑制効果(椎体・非椎体・大腿骨近位部のそれぞれの部位ごと)を客観的に評価して すべてにおいて最高の評価をされた薬剤が 1997 Apr 1;126(7):497-504. だと思います。 国内初の骨粗鬆症治療薬バイオシミラーをより多くの方へ BMJ Clin Evid. 骨粗鬆症は、骨の吸収と形成の代謝が悪くなり、骨組織が弱くなる病気です。腰痛や背中の痛みを伴います... ▼フォサマックとは? (2) Gass M, et al. PMID: 16563939, (3) Parfitt AM, Metab Bone Dis Relat Res. (5) Curhan GC, et al. 骨粗鬆症薬の一覧と使い分け、作用機序などについてまとめました。骨粗鬆症薬の一覧骨粗鬆症薬の主な一覧は以下の通り。フォルテオ以外の注射剤は除いていあるのでご注意ください。分類一般名・成分名主な製品名ビスホスホネート系アレンドロン酸フォサマック ※この情報は、2017年7月時点のものです。, 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは、骨がもろくなる状態であり、非常に簡単にいえば骨折する危険性が高まった状態を指します (1)。アメリカでの統計によれば、65歳以上の女性の26%、85歳以上の女性の50%以上が骨粗鬆症であることからもわかるように、極めて頻度の高い病気です (2)。, どうして女性にばかり言及するかといえば、骨粗鬆症は女性に多い病気だからです。この理由は、この後詳しく述べるように、骨の強度を保つ上で女性ホルモンが大きな役割を果たしているからです。女性の場合は、閉経を期に女性ホルモンの量が大きく減少しますので、高齢になるほど骨粗鬆症になりやすくなるのです。, このように、特に女性においてはありふれた病気である一方、骨粗鬆症がもたらす健康への悪影響はかなり深刻なものがあります。骨粗鬆症では骨折の危険性が高まっていることは冒頭で述べましたが、特に骨折しやすい部位というのが知られており、具体的には以下の部位です (1)。, これらのうち、特に重要なのが大腿骨近位部 (脚の付け根のこと) 骨折です。なぜなら、この部分が骨折すると、それが原因で歩行をはじめとした日常生活のいろいろな動作ができなくなったり、場合によっては寝たきりになる可能性もあるからです。さらには、直接的に死亡リスクも上昇すると知られています (1)。したがって、大腿骨近位部をはじめとした骨折を予防することは、骨粗鬆症の治療におけるもっとも重要な目的となります。, この病気の治療においては、骨密度などが参照されます。骨密度は骨の強さ (骨強度といいます) のうち70%くらいを決定する重要なファクターですが、骨密度が高くなっても、必ずしも骨折の予防に結びつくとはいえない場合もあり得るので、骨密度と骨折予防では、どちらかといえば後者の方が直接的に重要といえます。, 一般に「骨といえばカルシウム」と思われていることでしょう。しかし、骨というのは単純なカルシウムの塊ではありません。鉄筋コンクリートの建造物に例えるなら、カルシウムはコンクリートに相当します。これがないと、隙間だらけになってしまい建物とはいえませんから、コンクリートが重要なのは間違いありません。しかし、建物の強度を考えるとこれだけでは不十分で、鉄筋をいれなければちょっとしたきっかけで崩れてしまいます。骨において鉄筋と同じようなはたらきをする物質は、タンパク質です。, ここで重要なのは、骨がもろくなる原因には、コンクリートに相当するカルシウムに問題があるパターンと、鉄筋に相当するタンパク質に問題があるパターンがあることです。つまり、「カルシウムさえ摂っていれば、すべてうまくいく」わけではないのです。, さて、骨粗鬆症の治療について理解するうえでは、この病気でなぜ骨がもろくなるのか、その仕組みを知ることが役立ちます。そこで、まずはこの点を説明します。, 実は、生体における骨は常に破壊と再生を繰り返しています。つまり、古くなった骨は壊されて取り除かれ、その結果できた隙間が新しい骨によって埋められる、という過程が繰り返されています。このうち、前半の骨が取り除かれるところを「骨吸収」、後半の新しい骨ができるところを「骨形成」と呼びます (1)。また、骨吸収と骨形成を含めた、骨の生まれ変わりの過程を包括的に、「骨リモデリング」と呼びます。, 骨密度を維持するためには、骨吸収によって破壊される骨の量と、骨形成によって作られる骨の量は同じである必要があります (3)。これによって、正常な生体では骨の量が一定に保たれているわけですが、何らかの原因により次のいずれかが起こると骨の量が減るので、骨がもろくなります。, 裏を返せば、上記のいずれか、または両方を改善することが骨粗鬆症の治療に役立ちます。この病気に使用される薬は、基本的にこれらのいずれかを目的にしたものです。, 実際に骨折してしまった場合には、安静を保つ・ギプスやコルセットを装着する、といった治療が行われます。部位や程度によっては、手術が考慮されるケースもあります。このあたりについては、必要になった段階で整形外科医と相談で決まります。, むしろ重要なのは、骨折をしないようにする、予防の方です。基本的に、「骨粗鬆症の治療」といった場合、こちらを指すと考えていただいて問題ないでしょう。ここでも、治療=予防として述べていきます。, 骨粗鬆症の治療には、大きく分けると2つあり、1つは「薬を使った治療」、もう1つは「薬を使わない治療」です。まずは、後者の薬を使わない治療について説明します。, 「薬を使わない治療」には、大きく食事と運動が挙げられます。このうち、まずは食事について、お伝えします。先ほども少し書いたように、骨の構成成分として、カルシウムが重要です。一般にも、「カルシウムをたくさん摂ると骨によい」と考えられていますが、これは実際にはどうなのでしょうか。, 結論からいえば、「確かによい影響はあるが、その程度はかなり小さい」と答えるのが、もっとも正確だと考えられます。, カルシウムを多く摂取することで、確かに骨密度が高くなりますが、その増加率は約1%と考えられています (4)。いくつかの研究では、カルシウムをたくさん摂ることで骨折が減ったという結果が得られていますが、他の研究結果も加味して分析すると、この効果は誤差範囲とみなすのが妥当と思われます (4)。, カルシウムは、摂り過ぎてもよくありません。具体的には腎臓や尿路の結石ができるリスクが増大します (5)。特にサプリメントなどの形で摂取した場合にその危険性が高いと考えられています。一方で、食品からの摂取は問題ないようです。したがって、骨粗鬆症が心配だからといって、自己判断でサプリなどを使ってカルシウムを摂りまくることは、すべきではありません。, こうしたことから、極めてありきたりな結論になりますが、適切な食事からほどほどにカルシウムを摂るのが無難と考えられます。, 運動が、骨密度に影響を及ぼすことは、広く知られており (6)、運動をすることで骨の強度は向上します。, そのため、一般論をいえば運動するのはよい、といえます。しかし、どのような運動を、どの程度行うのが適切かは個別のケースによってかなり幅があるため、こちらは一般論的に語ることが実質不可能です。実際に行うときには、専門家の指導を受けて、それを守ることが重要です。, 骨粗鬆症に使用できる薬にはたくさんの種類があり、作用のメカニズム、薬の形状 (飲み薬・注射薬など)、使い方なども様々です。現在使用されているもののうち、主要なものをリストアップすると、次の通りです。, ●カルシウム薬
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